フリーランスエンジニアとして独立することを希望するのであれば、まずはしっかり蓄えを増やしておきたいところです。
独立後、順調に仕事を受注できるとは限りませんし、仕事を受注できたとしても、会社員時代より稼げる保証はありません。
蓄えがない、あるいは少ない状態で独立すると、思うように稼げなかった場合に精神的に追い詰められることも考えられます。1年間、全く仕事を受注できなかったとしても自身、あるいは自身と家族が暮らしていけるようにするため、ある程度の貯金は必須です。
年収の1.5倍程度の貯金額があるのが理想ではあるものの、年収と同程度の貯金額があれば、ある程度は余裕を持って仕事に臨めます。
退職後に必要な手続きとして挙げられるのが開業届の提出と、国民年金への切り替えです。
開業届の提出は必須ではないものの、確定申告の際、最大65万円の特別控除を受けられる青色申告を利用するためには、開業届の提出が欠かせず、屋号で銀行口座を作れるようになるというメリットもあります。
そのため、フリーランスとしての活動を始めてから1ヶ月以内に、開業届を納税地の税務署に提出するのが無難です。
社会保険は、会社員などの雇われる人を対象とした保険なので、退職したらすぐ国民年金への切り替えを行わないといけません。
国民年金への切り替え手続きを行う場所は自治体の役所です。
必要な書類は、免許証などの本人確認書類、年金番号を確認するために必要な年金手帳か基礎年金番号通知書、離職日を確認するために必要な離職証明書や雇用保険被保険者離職証明書、厚生年金資格喪失証明書などです。